「世界水の日(ワールド・ウォーター・デイ)2010」と「Tap Project」

投稿日 2010年03月23日

毎年3月22日は、国連が定めた「世界水の日(ワールド・ウォーター・デイ)」です。
今年も、昨日だったわけですが、日本ではほとんど知られていません。

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およそ11億人のひとが安全ではない飲料水資源に頼っていることは、依然、現実です。
したがいまして、「ワールド・ウォーター・デイ2010」のテーマは、「健康な世界のための清潔な水」のテーマのもと、水の質に対する注目を高めることを目標としています。
(Toshi-Shun訳)

http://www.worldwaterday.org/

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日本では、日照りで水不足になったりもしますが、まずほとんどの地域で水は当たり前のように手に入ります。

都会では特に、水道に蛇口をひねれば水が出てくる。
だから、水がこれからの世界において、確保するのに大変で、重要な投資や争奪の対象になると言われている、ということなどは実感としてピンときません。

しかし、ひとたび世界に出れば、何と言っても水道の生水が普通に飲める、ということ自体、奇跡に近い。

さらに、温暖湿潤で森林が多く、山あいの多い地形の日本では、地域地域にいい水があります。

これは、日本の強み、です。
実際、日本の水を確保する技術、汚水を清浄化したり、井戸を掘ったりというすぐれた技術は、海外でずいぶんと役立っているようです。

先日のスローフードすぎなみミーティングで、「日本発のスローフード」を、ということを話し合いましたが、食そのものではないものの食になくてはならない「水」は、「日本発のスローフード」に最適のテーマ、かもしれません。

日本では、「世界水の日(ワールド・ウォーター・デイ)2010」を受けて、通年で「TAP PROJECT(タップ・プロジェクト)」が動いています。

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TAP PROJECT 2010がはじまります。

この地球で生まれた5歳に満たない子どもたちの中で、5人に1人は、汚れた水しか飲むことができない環境で育っています。

今日も世界のどこかで、汚れた水と衛生環境が原因となって、3,800人もの子どもの未来が奪われています。下痢から脱水症状に陥り、命を落としている現実があるのです。
日本では蛇口をひねれば、当たり前のように出てくる清潔で安全な水、わたしたちが毎日飲んでいるコップ一杯の水で、世界の子どもたちを一人でも多く守れたら。

TAP PROJECTは世界中の子どもたちが「清潔で安全な水」を使えるよう、ユニセフの活動を支援するプロジェクトです。
2007年にニューヨークで始まり、世界各地で展開しています。
具体的には、国連が「世界水の日」と定める3月22日から3月28日までの一週間、このプロジェクトに参加するレストランにおいて提供された水に対して100円もしくはそれ以上の募金をお願いする活動を実施します。
例えば、100円あれば、一人の子どもが40日間、きれいな水を飲むことができます。

清潔で安全な水が手に入らない世界の子どもたちのために、日本でのTAP PROJECT 2010は、東京から名古屋、関西(大阪・京都・神戸)にエリアを拡大して展開します。

※一部、実施期間が異なるレストランがあります。
世界水の日とは

1992年12月、国連総会で毎年3月22日が「世界水の日」と定められました。「世界水の日」は、水資源の保全と開発について考えるための日であり、世界各国でこの国際的な課題について普及啓発するための会議やセミナー、展示会が開かれています。

http://www.tapproject.jp/index.html