スローフードベルリンからのたより

投稿日 2011年02月28日

スローフードベルリンのメンバー、ベルリン在住の河野章子さんから便りが届きました。SFベルリンでは、毎月1回、テーマを決めて料理作りをしています。今回のテーマは「調味料と香り」で、2月23日に13人が集まって、ベルリン市内で開かれました。この料理作りは、ベルリン周辺の生産物などを使い、これまでも「レンズ豆」「キャベツ料理」「牛肉の食べ比べ」などを行ってきました。メンバーと会合で会ったり食事に行ったりするより、一緒に料理を作ることで、メンバー同士が本当に打ち解け合い、話し合えるようになるそうです。

家庭では、普段たくさんの香辛料を一度に味わうことが不可能なため、さまざま香辛料を使ったさまざまな料理が味わえて、メンバーは大満足だった、と、河野さんは伝えてくれました。

↑(左)焼いたヤギのチーズのカルダモン風味、オレンジの花から採取した蜂蜜添え。(右)キャベツのスープ、ピメントン風味、ショリツォサラミ(スペインの唐辛子味のサラミ)添え↑(左)レッドビーツ(赤蕪)の塩竃焼きの薄切り、生牡蠣ソース和え。(右)タラのタンドリーヨーグルト煮、レンズ豆添え

↑蒸し鶏山椒風味香味醤油かけ。(日本の山椒と中国の山椒の、製法の違いからくる味の違いを伝えました)↑(左)マカデミアンナッツ入り羊の肉団子、ヒヨコ豆のカレーソース和え。(右)パイナップルのタスマニアペッパーとラム入りカラメル和え、塩と胡椒のブラウニー(チョコレートケーキ)添え

スローフードベルリンの仲間たちは、来年、日本にやってくる予定です。

Photo by Ulrich Greiner

ピエモンテ州

投稿日 2011年02月28日

春の気配が感じられる近頃ですが、まだまだ寒い日も続いてますね。
そんな寒い日にはこってりとした料理が良くあいます。

私が通っているイタリア料理教室でも、ここ数ヶ月は生クリーム系の料理ばかりいただいています。

先日フランスからビジネス旅行で帰国した友人、とても疲れているはずなのになずか肌はつやつや。理由は毎日いやという程チーズ料理を食べさせられたから、らしいです。
「つやつやしているのではなく、脂ぎっているのよ!」との事でした。

寒い季節には北イタリア料理。北イタリアといえばカルロ・ペトリーニ会長の生まれ故郷、そしてスローフード発祥の地、ピエモンテ州があります。

ここでピエモンテ州の説明を少し。

ピエモンテの州都は皆さんご存知のトリノです。
北イタリアにはパダノ=ヴェネタ平野というのがあって、イタリア東西に長~く延びる平野で、肥沃な土地と水と交通の便からお米の産地としても有名です。リゾットってありますよね。北イタリアで良く食べられますが、南イタリア人はあまり食べないらしいです。

ゴルゴンゾーラチーズなんかも有名で、しかもガルダ湖より上はオリーブオイルがあまりとれないので、北イタリアのパスタ料理は生クリーム系が多くなります。

後はフランスとの国境があるので、ワインも有名。
イタリアを代表するワイン、バローロやバルバレスコなどの銘柄がそろう土地です。

そんな肥沃で素敵な土地からスローフード運動が発祥したというのも納得がいくことかなと思います。

生野菜を切って、オリーブオイルとアンチョビにんにくのソースでいただく バーニャカウダーもピエモンテの冬の家庭料理です。

土鍋をかけて暖めたソースにつけていただきます。

地元でとれるものを、その土地の風土にあった食べ方でいただくのって素敵ですね!

日本でも冬しか手にはいらないもの、たくさんいただきたいと思ってます。

(HPにも遊びに来てください。)