日本人の腸内細菌群は海藻の消化に適していることが判明

投稿日 2010年04月08日
カテゴリー フォーラム, 国内ニュース, 農林漁業の話題, 食に関する話題

日本人が戦後、ミネラル摂取量が減ってきたという、その一因とされているのが海藻を食べる量だと言われます。

ところが、水産庁のHPから、戦後の海産資源についての生産量と自給率の推移を見てみると、確かに海藻も含め全体的に落ちてきているものの、海藻に関しては自給率も67%で、ここ数年は回復基調にあります。

日本は海に囲まれた国。
もちろん、海に面してない地域も多数ありますが、海産資源の恩恵はずっとずっと大きかったわけで、今後も、これは失ってはならない部分でしょう。

特にぼくは、海藻の復活を足掛かりに、海産資源全体へと輪を広げていけないかなあ、と考えております。

のり食べる生活に適応=日本人の腸内細菌群-消化遺伝子取り込む・仏大学
4月8日2時7分配信 時事通信

 のりやワカメ、昆布などの海藻をよく食べる日本人の腸には、海藻に含まれる多糖類の分解酵素を持つ細菌がいて、消化に貢献している。この多糖類の分解酵素遺伝子は、海藻に付着している細菌から取り込まれた可能性が高いことが分かった。フランスのピエール・マリー・キュリー(パリ第6)大学の研究チームが8日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 この多糖類分解酵素「ポルフィラナーゼ」の遺伝子や、寒天の主成分アガロースの分解酵素「アガラーゼ」の遺伝子は、米国人の腸内細菌群からは見つからなかった。腸内に共生する細菌群は、人間の食生活に適応しているとみられるという。
 日本人の母と乳児では、ともにこれら2種類の遺伝子が腸内細菌群から検出された。細菌群が母から子へ伝わる経路もあると考えられる。 

コメント

コメント(2) “日本人の腸内細菌群は海藻の消化に適していることが判明”

  1. あさみ

    海苔や海苔の佃煮などの黒い食べ物は外国人から見ると気味悪く見えるそうですが、実際に消化出来ないものなんですね。
    日本人の消化器官は進化して細菌が生きられるようになったんでしょうか?

  2. やはりその土地の気候・風土に合わせて、ヒトのからだもそれに適合できるよう作られていくということではないでしょうか。でも、海産物をあまり食べずにいると、せっかく代々かけて日本人がたくわえてきた消化酵素が失われていく人も多くなるかも?