スローフード・インターナショナルが、支援の募金を始めました                                           東日本大震災(東北関東大震災・東北太平洋沖地震)

投稿日 2011年03月18日

スローフード国際本部は、3月16日、Sloe web で、東日本大震災(東北関東大震災・東北太平洋沖地震)の被害を受けたスローフードジャパンを支援するために、募金を開始しました。

http://www.slowfood.com/donate/pagine/eng/progetti.lasso?-idp=045

以下、日本語訳です。(訳/掛川正幸)

日本の緊急事態

 日本の人々は、国土を襲った、最も大きく最も破壊的な国家的災害に直面している。リヒタースケールで8.9と表示される巨大な地震、続いて起きた波の高さが10メートルを超える破壊的な津波が、北東日本の全域を破壊した。数字は悲劇的だ。1万人近くの人が命を落とし、50万人が避難した。スローフードジャパンは、直接影響を受けた街を含め、全国的に多くのコンビビウムが活動し、ひとつのプレシディオ、25の「味の箱舟」を登録している。

スローフードジャパン副会長の石田雅芳は、地震の当日にメールを送ってきた。
「私たちは、犠牲者の情報や、巻き添えになった国内のスローフードネットワークの運命を、知りえません。しかし、この国家的な災害は、仙台のように、街やコミュニティー全体の生活に衝撃を与えます。津波によってさらに打撃を受けた仙台には、スローフードのオフィスがあります。現在、国内の北東地域のメンバーに連絡を取るのが非常に難しくなっています。しかし、私たちは気仙沼が巨大な波に襲われ、八戸ほかスローフードのコンビビウムがある市も、深刻な被害を受けている事を知ってます」

 また、石田は、引き続き起きた原子力発電所の不気味な脅威について語る。
「原子力発電所の中の爆発は、地震と余震で深刻な被害を受けた施設に、さらなる警戒を引き起こしました。新しい情報によれば、汚染は短・中期的な住民への健康被害だけではなく、荒廃と日本の食料生産に長期的な被害をもたらすかもしれません。地面の放射能は、何百年も残ります。農業は疲弊し、スローフードの「味の箱舟」のように質の高い生産物は、完全に消滅するでしょう」と、石田は断定する。

世界的なスローフード運動は、日本の協会に哀悼の意を表し、連帯の手を差し伸べる。この基金を通して、私たちは、日本のネットワークが復旧・再建に取り組む間、手助けをしたい。スローフードジャパンは、基金の設立が必要な最も深刻で差し迫った状況であることを、後に確認するだろう。

(*石田さんの言葉は、英文からの翻訳で、原文とは異なる場合があります)

また、スローフードジャパンも募金活動を開始しました。http://www.slowfoodjapan.net/blog/2011/03/17/1099/

日本の歴史に、忘れがたい記憶を刻んだ日から、今日で一週間たちます。家族や友人を失い、築き上げてきた生活を失った人たちに、心からお見舞い申し上げます。でも、けして、一人ではありません。いまは、ただ、元気を出して、頑張って下さい!と、しか言えませんが、こちらの動画をご覧ください。blog’11.03.16-movie